芸術支援領域
Art Environment Support Course
人間の感性を豊かにし、社会に潤いを与える芸術の力を支えるための環境形成、支援・応用にとりくむ「芸術による社会貢献者」の育成を目指して、平成15年度より設置された領域である。芸術教育の研究を基礎に、芸術支援活動の理論と方法を専門に学ぶ。
里村亜呼さん
2019年度入学前期
入学前について
Q.受験しようと思った理由はなんですか?
小さいころから美術は大好きだったのですが、高校での進路決定の際に、制作系に進む自信はないけど美術を諦めきれない…どうしよう…と思っていたところ、たまたま筑波の芸術支援領域を見つけました。制作ではない美術との関わり方というものがあることに感銘を受け、ぜひここで勉強をしたいと思うようになり、受験をしました。
Q.美大ではなく筑波大を選んだ理由はなんですか?
国公立大を志望していたこと、制作系ではない分野に進みたかったこと、頑張れば実家から通える距離だったことから筑波を選びました。(TXでの通学はキツかったので、途中から宿舎に入りました)
Q.実技対策を始めた時期を教えてください。
(前述の通り実技に自信がなかったため、センター対策を重点的にしていたので参考になるか分かりませんが…!)センターが終わった直後に実技対策を始めました。芸術支援の試験はデッサンと小論文だったので、デッサンを美術の先生に、小論文は美術と国語の先生に見てもらう形で対策をしていました。
Q.芸術に興味を持ち始めた時期を教えてください。
小さいころからずっと絵を描くことが大好きで、そのまま延長線でこの歳まで来ちゃったという感じです
現在・領域について
Q.所属領域でどんなことを学べますか?
ワークショップ・展示・鑑賞や制作を支援するツールの企画、インタビュー記事の執筆、美術批評など鑑賞・制作の理論の学習と演習、美術の授業案作成、芸術祭の現地調査などを授業を通して行っています。芸術支援といっても内容はかなり多彩なため説明が難しいのですが、「社会」と「芸術」と「人」の三者をつないでいくようなイメージが近い気がしています(先輩たちの卒論等を見てもらえると分かりやすいのですが、やりたいことは割となんでもできる領域だと思っています)。
Q.領域を決めたきっかけ・他に興味があった領域について教えてください
芸術支援領域の授業を受けていると、自分自身の美術との関わり方や美術のどんなところが好きになったのかなどに想いを巡らせて考えることが多く、それがけっこう楽しかったので芸術支援に進みました。美術史の授業も楽しくて興味を持ったのですが、「作品」というよりは「人」に着目したいという気持ちが強かったため現在の領域にしました。
Q.今研究していることや、制作している作品の紹介をどうぞ!
人々が安心して、楽しく美術に関わることのできる環境づくりに関心があり、普段はそれを意識しながら授業での企画作成や学外活動に臨んでいるのですが、現在特に家庭内での子どもたちの制作に関心が強く向いているため、これから掘り下げていけたらなあと思っています。
Q.今作ってる作品の解説等(写真に関連して)
(市川さんの送ってくれた写真について)「あそびば展」という、大学生が運営している同年代のためのグループ展の様子です。所属や居住地を越えたつながりを作りたい、という思いから2019年に活動を始め、「展示だけでは終わらない展示」をめざして出展者同士の交流会やトークイベントなどを開催しています。
Q.とってよかった授業はなんですか?
アート・テクスト論、芸術表現と支援ツール、芸術とウェルビーイング、アート展示論
今後について
Q.希望している進路について教えてください。
子どもたちの制作を支援するような活動ができたらいいな~と考えてはいるのですが、絶賛迷走中です…やりたいことと収入のバランスをうまいこと取っていくのはなかなか難しいですね…
Q.目指している人物像について教えてください。
懐の大きな人